みんなの笑顔に逢いたくて
みんなの笑顔に逢いたくて
株式会社 住センター21 代表取締役 原島和雄
■“十円玉”の心がけ。死と般若心経。いままで学ばせていただいたこと。
育ちは神奈川県茅ケ崎市。
かの桑田佳祐を生んだ地で心地よい潮風と波の音に包まれて、ちょっとシャイな湘南ボーイとして育った私。
少年時代は野球やサッカーに熱中し、学生時代は当時大流行していた横浜のゴーゴーホールでバーテンダーを経験。
人を楽しませるパフォーマンスを知りました。
そんな私が飛び込んだのは不動産業界。
理由は、“人の暮らし”や“人間の一生”に興味があったから。
人様の大切な暮らしをサポートさせていただく仕事に就きたいと考えたからです。
不動産業の現場では、さまざまなことを学ぶことが出来ました。
あるときは「どんな上司でも褒めなさい」と教えられました。
世間一般では、人の悪口を酒の肴にしがちですね。
でも、それは自分の悪口を言っていることと同様の行為なのかな。
回り回って、すべて自分に跳ね返ってくるからです。
それならほめて、よい関係を作っていったほうが自分のためになるはず。
“人をほめると、幸せと健康が手に入る”のだと思い実践しております。
また、“十円玉”の心がけ。
もしお客様から電話をいただいたら、お客様に訪問に行った時に、「先日はありがとうございました」と電話代として十円玉をお渡しする。
すると、普通はあまりしない配慮に相手は感動し、こちらの印象を強く刻まれる。
ほんのささいな心がけから、人と人との良い関係が生まれ、育っていくのだと感じました。
また、「ものは売ろうとするから、売れない」という営業の真理。
躍起になって売り込みをかけるより、庭でも眺めながら「奥さん、お庭がきれいですね」と何気ない楽しい会話から始めると「ところであなた何やっているの」と興味を持っていただき、仕事につながったことも数多くありました。
そんな私もいろいろな商売に手を出し、人生のどん底に身を置いたこともあり、人生の最後はどのようになるのかということを見たかったので葬儀屋という全く違う職業についたこともあります
人の数だけ、さまざまな人生の終わりあり。
死は映画のように美しいことばかりではない。
電車に飛び込み自死されたご遺体をお引き取りするといった仕事も多く経験しました。
般若心経と出会い、覚えたのもその頃です。
葬儀をあげる余裕がないご遺族のために、僧侶に代わって般若心経を唱えたことも数多くありました。
この葬儀社勤務時代に、人生について多くのことを学ばせていただいたことはいまでも私の宝となっております。
■地元で永く愛されるために。「笑顔で、楽しく」がモットー。
かくして再び“人の暮らし”を支えるべく、ご縁を得て千葉県東金市家徳に住センター21を創立して33年の大台を迎えます。
焦らず、ゆっくり、のんびりと。地元密着企業として、当社トレードマークの“かたつむり”のごとく一歩一歩着実に歩んできた結果、リピーターのお客様が増え、いまや大半が口コミでご来店されております。
ありがたいことに多くの方から、「社長の周りにはいつも大勢の人が集まるね。生来のエンターテイナーだね」と、嬉しい言葉もいただいています。
そんないま私が最も大切にしている思いとして、「万人幸福の栞17カ条」の標語を下記に紹介させていただきます。
なかでも特に大切に思うのは、『苦難は幸福の門』。
人は失敗を通して、人の心がわかるようになる。苦難に直面したときは、嫌がったり逃げたりせずに、堂々と喜んでこれを迎えようという考えです。
また、『夫婦は一対の反射鏡』。連れ合いは自分を表す鏡だから、相手を直そうとするよりもまず自分をよくしていこう。
それが家庭の幸福につながるという教えです。
そして『働きは最上の喜び』。
人は真心で働くときに、必ず「喜び」という報酬が得られ、健康も物質の恵みも地位も名誉もついてくる。
どんな仕事でも、やるなら喜んでやろう、という気持ちの大切さを教えてくれます。
そしてデスクの横に貼り、常に心がけているのが、“日常の五心”。
例えば「ハイと言う素直な心」。
会合や病院などで名前を呼ばれたら、私は必ず「はい!」と元気よく答えます。
普通ならいちいち声に出して答えないものですが、私はこれも大切なコミュニケーションの一歩だと考えるのです。
第二の故郷・東金市で歩み続けて、四半世紀。
もし私が「どうしてこの仕事をしているの?」と聞かれたら、「人の笑顔が見たいから」と答えるでしょう。
これまで自分を支えてくれた多くの方々に深く感謝し、皆さまが人生を謳歌できるよう、トレードマークの“虹”のように暮らしをつなぐ“架け橋”となりたいと思っております。
「笑顔で、楽しく」をモットーに、せっかく頂いたこの命、精一杯尽くして今後も励んでいきたいと思っております。
『万人幸福の栞17カ条』
『万人幸福の栞』(社)倫理研究所 丸山敏雄著より
1.今日は最良の一日、今は無二の好機
2.苦難は幸福の門
3.運命は自らまねき、境遇は自ら造る
4.人は鏡、万象はわが師
5.夫婦は一対の反射鏡
6.子は親の心を実現する名優である
7.肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号
8.明朗は健康の父、愛和は幸福の母
9.約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う
10.働きは最上の喜び
11.物はこれを生かす人に集まる
12.得るは捨つるにあり
13.本を忘れず、末を乱さず
14.希望は心の太陽である
15.信ずれば成り、憂えれば崩れる
16.己を尊び人に及ぼす
17.人生は神の演劇、その主役は己自身である
『日常の五心』
お蔭様でと言う 謙虚な心
させて頂きますと言う 奉仕の心
すみませんと言う 反省の心
有難うと言う 感謝の心
ハイと言う 素直な心